仕事おさめまで残り1ヶ月。 本当は 短期派遣の契約で、4月末に退職予定だったのを伸ばしていただいての、6月末退職。 わたしが働いているのは、自力で歩いて動ける元気な高齢者の方が 生きがいややりがい作り、運動をするために通う、いわゆる"介護予防"の施設。 手芸教室やカラオケ教室、体操教室やコンサートなど 無料だったりボランティアの先生への謝礼、という小さなお金で参加ができるようになってる。 そこで、受付に座って いらっしゃる利用者の方に挨拶をしたり、教室の申し込みや電話対応、ポスターなどの資料作りをしてる。 デイサービスも同じ建物の中にあって、(こちらは介助が必要な高齢者の方)そこの方々への挨拶も。 <スポンサードリンク>
高齢者の方って、いままで接する機会がなかったし 高齢者福祉という分野には、去年の半ばくらいまでの自分は興味が持てなかった。 (介護予防という概念すら知らなかった) 去年の秋ごろに、可愛がっていた地域猫の死と 旧友の死がかさなったときに 「どう生きて、どう死ぬのか」を、毎日たくさん考えた。 時を同じくして、2年間働いてきた大好きなバイトを急遽 辞めることになった。 そんな折に、この求人を見つけて おそるおそるだったけど、自分の中の何かが反応して 応募をしたんだ。 いまは いらっしゃる利用者の方々に、メロメロ。 大好きだなぁ、、って思う。 毎日ではないけど、1週間の半分以上 受付に座って挨拶したり 教室の対応をしたり 会話をしていると、利用者の方のお名前を覚え、お人柄を知るようになる。 温かくて、可愛らしい方ばかり。 こんな短期間しかいなかったわたしを、たくさん可愛がってくださった。 「シムラさん、おはようございます〜!」 「サワさん、ありがとうございます!」 「ナカムラさん、いってらっしゃいませ!」 とか、名前で呼ぶようになった。 挨拶に込める想い。 死生観について考えを巡らせていたときから、「人はいつが最後になるかわからない、そのときそのときを一期一会と思って笑顔で 幸せにやりとりしよう」っていう想いが 自分の中に かたちづくられた。 これは高齢者の方に限らないかもしれない。 けど、この挨拶が お互いに一日の活力になって もしかするとこの挨拶が最後になる人もいるかもしれない、って どこかでそんなことを思いながら 挨拶に気持ちを込めた。 残り一ヶ月。 毎週決まった曜日しか来ない方、晴れた日しか来られない方、体調不良で月1回の教室を休む方、、、 現にそんな方たちがいらっしゃるから、ひとりひとりに会える機会は 残すところ本当に限られるのだろう。 あと数回や、タイミングが合わずに、1度も会えないままになる人もいるかもしれない。 ここ数ヶ月のわたしの日常。 お互いに日常の一コマだから、連絡先を交換して、、、という間柄ではなくて、たぶん二度と会えなくなる人がたくさんいるんだと思う。 (それでも、辞めることを伝えると住所を聞いてきてくださり 年賀状送るわね!と言ってくださる利用者の方もいらっしゃって、それはとても嬉しい) 人と人が一生のうちで会える時間って、振り返るとほんの少しなんだろうな、って思う。 でも、優しいコミュニケーションを交わすことができた人のことは、幸せな記憶として鮮明に残る。 だから、この一ヶ月で会える目の前の人たちに、引き続き気持ちを込めようとおもう。 そんな感じで お別れはとても寂しいけど、ここに来て 働くことができて良かった。 本当に、たくさんのことを感じて、学ばせていただいたし たくさんの喜びを、優しさをいただいた。 ありがとうございます、みなさんのことが大好きです! ※仲良しの利用者の方が、お洋服を作ってプレゼントしてくださった(*^^*) <スポンサードリンク>